天神町界隈の人たちに「天神さん」の愛称で古くから親しまれている白潟天満宮。
天神町の南の端に位置し、学問の神様・菅原道真公を祀る神社。
普段の境内はハトも舞い降りてエサをついばむのんびりとした風情。
ときおりパンパンと柏手を打つ音が響き、地域に親しまれる神社であることを感じさせる。
保元年間(1156年頃)、平景清が出雲に赴任し、お城を島根県能義郡の富田山に築こうとした時、
眼病にかかり日を追って重くなっていった。
そこで菅神に一心に祈っていたところ、夢の中でお告げがあり、まもなく全快した。
そこで、菅神へのお礼のために城内に鎮守として社殿を建立し、以後、富田城内に長く祀られていた。
それから慶長年間(1600年頃)に、城を松江に移したときに松江城を築城した堀尾吉晴が、
天満宮をこの白潟の地に奉遷した。
それ以後、歴代松江藩主の尊崇を受け、庶民の間でも学問の神様として広く信仰されている。
2000年8月、境内に菅原道真公をまつる神像「おかげ天神」が建立された。
毎年7月24日~25日には夏祭りを斎行。
「みこし渡御」は本宮・女みこしをはじめとする勇壮な練りと多くの露店が立ち並ぶなどしてたくさんの参拝者で賑わう。
祈年祭 3月25日
梅花祭(はなまつり)とも称し、筆祭を併せて盛大に行われる。
例大祭 7月25日
前夜祭24日。みこ舞、みこし渡御、書展、献句などの行事があり、露店も軒を並べ夜遅くまでおおいに賑わう。
新嘗祭 10月25日
献穀祭ともいい、神恩に感謝し諸業繁栄を祈念する。
月例祭 毎月25日
境内では、天満宮にまつられている菅公(菅原道真公)の神像「おかげ天神」に出会える。
献灯台に灯明を点じ、白布に清水を含ませ、願いながらご神像のお身ぬぐいをして拝礼すると、大神様の「おかげ」(ご神徳)があるといわれている。
ご高齢の方の「ぼけ封じ・諸病平癒」、お子様の「学業や技芸の進達・すこやかなご成長」、試験を受けられる方の「受験合格」、そして広く「健康と家内安全・諸業繁栄」が祈念されてあるそうです。