日本で祭りとは神様、神事が中心となる催しです。祭り当日を昔よりハレの日と呼びます。
従って神様のいない祭りは、正しくはフェスティバルです。
神輿は神道の祭の際に、神霊が御旅所などへ渡御するに当たって一時的に鎮まるとされる輿である神が乗る宮が神輿(本宮)。
それ以外で神様の乗らないお付の宮が御輿。(女宮、企業宮、子供宮)
松江では江戸時代より神社の本殿を小さく模したものを「宮神輿」と呼び担いでいました。
本殿のように精巧に経験を積んだ宮大工が作りました。
白潟天満宮には江戸宮として3基あります。前からと横からでは形が違います。
バランスが取りにくく勢いよく担ぐには向きません。
現代の神輿は重たい神輿が担ぎやすいようにどの方向から見ても同じ形をしている「神輿」です。
複数の神輿が連なって渡御することを「連合渡御」といい、更なる盛り上がりを見せます。
以前は「わっしょい」でしたが、現在は「ソイヤ、セイヤ」となっています。
「マエダ、マエダ」前に進めること。「サセ」は神輿を片手で上まで上げるようにすること。
締めは1本と3本締めがあります。いずれも宮頭の合図にて行います。
神輿は宮倉より鳥居(鳥居の中が神域)を出て神事により神様【菅原道真公】がお乗りになります。
この儀式が神輿の出御祭です。帰りもまた鳥居を潜り本殿に戻られ、神輿は宮倉へ安置されます。
本宮は千貫神輿です。約120名にて交代で担ぎます。
日本の祭りでは、キロ、センチは使いません。匁や尺など日本古来の呼び方です。
江戸宮神輿3基(南天神宮・中天神宮・北天神宮)
本宮、女宮、子供宮(10基)
江戸宮は遷宮、周年記念の時にしか担がれません。
遷宮では「江戸宮神輿3基そろい踏み」が見られます。
江戸期には有ったという言い伝えもあり若手を中心に将来に向けて企画中です。
御祭神、菅原道真の誕生日が6月25日、命日が2月25日です。
このため全国の天満宮では毎月25日がお祭りです。
ここ松江では7月25日が一年で最も賑やかな夏季大祭です。
神輿は宵宮である前日24日【前夜祭】に挙行され、松江の三大祭りと言われています。